同じ「台本」でも、稽古場で配る台本と、お客さんの手元に残る台本は、役割がまったく違うんです!
稽古場の台本は、毎日のように赤字が入って変わっていく作業中の台本です。販売用に文庫にする脚本は、上演した形で確定した台本です。
📝 この記事で分かること
- 稽古で使う台本はどうやって印刷・共有されているのか
- テキレジで台本が変わっていく仕組み
- 文庫にした脚本には、稽古の台本にない何が入るのか
稽古で使う台本は「変わっていく台本」です
稽古が始まると、台本は毎日のように修正・変更されていきます。これをテキレジと言います。
Xで公開した図解をこちらにも置いておきます👇

テキレジは、稽古などの過程で脚本の台詞やト書きを修正・変更していくことです。
「昨日の稽古でテキレジが出ているので確認しておいてください」のように使います。
赤字で入れて、最後は黒に戻す
カット、変更になった箇所を、台本のWordなどのデータに赤字で記載していきます。
記載したものはキャスト・スタッフに共有していく必要があるので、テキレジが入った箇所だけを抜き出してまとめた資料をお出しする場合もあります。
スタッフさんには最終的に、テキレジが終わったテキレジ台本をお渡しします。テキレジ台本は余計なことが記載されていないように、赤字で記載した箇所はすべて黒に変えている場合が多いです。
ページ数は変えない
図解でも繰り返し書いているポイントです。ページ数は変えないでください!
作成した資料のページを更新する必要が出てきたり、いろんなページ数の台本パターンが存在することになって混乱のもとになります。
作業的に少し手間にはなるので、スタッフ用の台本はページ数が変わってしまっているもので出す方もいらっしゃいますが、演出助手やカンパニーの進行方針によります。
テキレジは、作品の基盤になる台本を正しい形でカンパニーに共有していくための大事な作業です!
稽古場で台本を印刷するのは誰?
台本の印刷は、稽古場にいる制作の仕事になっていることが多いです(現場によって変わります)。
稽古が進んでくると、テキレジやスケジュールの印刷などを演出助手から制作に頼むことも多くなります。
紙ではなく、台本のデータをiPadなどのタブレットに入れて読む人もいます。
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上演した脚本を「文庫」にするという形
公演が終わると、テキレジを重ねてきた台本は上演した形で確定します。
その脚本を、お客さんに読んでもらう形にするのが文庫化です。物販で手に取ってもらったり、WEBで買ってもらったりするための台本ですね。
僕たちBMGが運営しているSHOW劇文庫では、稽古で使っているデータを、読みやすい文庫の形に整えて製本しています。
文庫には「上演記録」が最後に入ります
稽古の台本にはなくて、文庫にはあるもの。それが最後のページに入る上演記録です。
SHOW劇文庫の場合、タイトル・上演日・劇場・脚本、演出・出演者・スタッフなどを載せています(未上演の場合は省略もできます)。その公演があった証拠が、本の中に残るんですよね✨
SHOW劇文庫で文庫にするときに確認しておくこと
✅ 必要なものは3点
📄 脚本データ
🗒 公演情報
🖼 フライヤー画像
そのうえで、ここは事前に確認しておきましょう。
- 誤字・脱字は自分たちで校正しておく … SHOW劇文庫では原稿の校正は行っていません。入稿前にしっかり確認しておくのが大事です
- 著作権・肖像権 … 権利を侵害するものは、印刷・製本することができません。表紙のフライヤー画像も含めて、使ってよい素材かを確かめておきましょう
まとめ
- 稽古の台本はテキレジで変わっていく作業中の台本。赤字で入れて、スタッフには最終的にテキレジ台本を渡す
- テキレジではページ数を変えないのがポイント
- 稽古場での台本の印刷は制作の仕事になっていることが多い(現場によって変わる)
- 文庫は、上演した形で確定した台本を読んでもらうための形。最後に上演記録が入る
- 文庫にする前に、誤字・脱字の校正と権利の確認をしておく
稽古で毎日書き換えてきた台本が、最後に1冊の本になってお客さんの本棚に並ぶ。台本の一生をたどると、そんな終わり方もあるんです😊
公演の脚本を文庫にしたいときは、SHOW劇文庫のページに、仕様や流れをまとめています。

関連リンク
- 図解はXで公開しています → X @BMG_Hasegawa
- 演劇のお仕事についての相談 → 演劇相談所
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