PR:この記事にはアフィリエイトリンクを含みます。演出助手として実際に現場で使っている道具に加え、価格帯やレビューをふまえて選んだ道具も一部含まれています。
「演出助手をやることになったけれど、何を用意すればいいですか?」
これは相談窓口でもっともよく届く質問のひとつです。演出助手は誰かが道具を貸してくれる仕事ではありません。基本的に自分の持ち物で現場に入るので、最初に何を揃えるかで働きやすさがかなり変わります。
この記事では、実際に稽古場に持っていっている道具を「絶対に必要なもの」と「あると便利なもの」に分けて並べました。全部を最初から揃える必要はありません。
まず結論:予算が限られているなら、この3つから
- パソコン
- iPad(タブレット)
- ビデオカメラ
この順番です。とくにパソコンは代替がききません。稽古動画は最悪スマホでも撮れますが、資料作成だけはパソコンがないと本当に仕事になりません。迷ったらパソコンに予算を寄せてください。
残りの道具は、正直どれも「あれば便利」「好みの領域」です。現場を1本経験してから、自分に足りないものを買い足していくので十分間に合います。
絶対に必要なもの
1. パソコン
演出助手の仕事時間の多くは、資料作成と連絡です。香盤表、稽古スケジュール、各種リスト。これを作る道具なので、最優先で用意します。
- MacでもWindowsでもいい:自分が使い慣れているほうを選んでください。クリエイターにはMacユーザーが多いですが(AirDropが便利)、Windowsで困ったことは特にありません
- メモリは8GBあれば十分。16GBだとかなり快適です
- ストレージは多いほどいい:稽古動画をはじめ、扱うデータ量が大きいので容量には余裕を持たせてください
2. 稽古動画の撮影機材
稽古の記録は演出助手の重要な業務です。「あの日のあの場面、どうやってたっけ」に答えられるのは映像だけなので、ここは妥協しないほうがいい部分です。
選ぶときに見るポイントは3つあります。
- 画角:稽古場全体が入る広角であること(160〜180度あると安心)
- 音の入り方:セリフが聞き取れないと資料として使えません
- ファイルサイズ:毎日カンパニーに共有するので、容量が大きすぎると共有作業が地獄になります
上のリンクは現在の愛用機です。画角は申し分ないのですが、動画容量が大きくて共有が大変という弱点もあります。安価に始めたい方は、音が取りやすく容量も軽めのハンディレコーダー型という選択肢もあります。
※ここでは後継機のZoom Q8n-4Kを紹介しています(無印Q8は新品の取り扱いがなくなったため)
機種ごとの画角・価格・サポート状況の比較や、はせがわがどういう理由で機材を乗り換えてきたのかは、演出助手マニュアルで詳しく扱っています。
あると便利なもの
3. iPad(タブレット)
今や台本もメモもiPadという人が主流です。アプリは「GoodNotes」を使っている人がかなり多く、まずこれがあれば大丈夫です。
- 性能はいいものを選んでいい:最新のGoodNotesを快適に使うためです
- ちなみに、はせがわは中古で8千円のiPad Air 2をいまだに使っています。そのため最新のGoodNotesは使えていません。動けばなんとかなりますが、これから買うなら新しいほうがいいです
- Apple Pencilは好み。充電が面倒で指で書いています
4. SDカード
撮影機材とセットで必要になります。128GB程度あれば安心です。その半分でも回せますが、書き出し・移動の頻度が上がります。
5. ビニールテープ(色つき)
バミリ(舞台上や稽古場の床に貼る位置の目印)に使います。赤・緑・黄色など色があると用途別に使い分けられるので、単色より断然便利です。「今回の転換後の位置は緑」といった使い方ができます。
6. 養生テープ
現場ごとに、その都度用意しておくといい消耗品です。貼ってはがせるので、仮の掲示・仮止め・簡易バミリと何にでも使えます。
7. 延長コード
タップが複数ついた横型で、3〜5mの長さのものを1本。稽古場のコンセントは、だいたい欲しい場所から遠いところにあります。パソコン・カメラの充電・スピーカーを同時に生かすためにも、1本あると本当に助かります。
8. スピーカー
きっかけの音出しや歌稽古で使います。持ち出せる小型サイズで、それでいて出力が大きいものが理想です。歌稽古は思っている以上に大きな音が要ります。
必須ではないので、ない場合は音響さん・制作さんに相談するか、稽古場の備品を使わせてもらってください。
9. 三脚
撮影の自由度が一気に上がります。手持ちだと1時間で腕が終わります。スマホ用かカメラ用か、自分の機材に合わせて選んでください。
10. A4ファイル
紙の資料を見る・書き込む用。紙派の人はメモも取りやすいです。台本や香盤表を挟んで立ったまま書き込めるタイプが使いやすいです。
11. 羽織るもの
稽古場はとにかく寒くなりがちです。 じっと座って進行を見ている時間が長いので、体感温度がどんどん下がります。好みでいいのですが、黒のパーカーを1枚、年中カバンに入れています。
逆に、なくても大丈夫だったもの
- モバイルバッテリー:稽古場には電源があります。延長コードを持っているなら、まず出番がありません
道具は「経費」でもある
見落としがちですが、これらの機材は基本的に自分で用意して、自分で直すものです。カンパニーが保証してくれるわけではありません。
だからこそおすすめしているのが、1現場ごとに2〜3千円を機材ストックとして積み立てておくこと。買ったばかりの機材が壊れると、出費が痛いだけでなく仕事も止まります。その保険です。
演出助手の経費・ギャラとの関係・確定申告まわりの話は、演出助手マニュアルで詳しく扱っています。
関連リンク
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