舞台の「進行表」って、何が書いてあるか知っていますか?
劇場での段取りをまとめた資料なんですが、外からはなかなか中身が見えないんですよね🤔
📝 この記事で分かること
- 舞台の「進行表」(場当たり進行表)に何が書いてあるのか
- 何のために作るのか、誰が作るのか
- 香盤表・転換表とどう違うのか
舞台の「進行表」は、劇場での場当たりの段取り表です
「進行表」と呼ばれる資料は、制作がつくる当日運営の進行表など、現場にいくつかあります。この記事で扱うのは、演出助手がつくる場当たり進行表です。
場当たりは、お稽古場で稽古してきた内容を、劇場で確認する時間です! 実際の美術セット、照明、音響、映像の中で、お衣装を着て、ヘアメイクをして、お客様の前で上演する形で確認していきます。
その場当たりをどの順番で・何を確認しながら進めるかを、表にまとめたものが場当たり進行表です。
Xで公開した図解をこちらにも置いておきます👇

場当たり進行表に書いてあること
ExcelやGoogleスプレッドシートを使って、表の形式で作ることが多いです。
進行表は人によって作り方がとても異なりますが、確認する
- 時間
- シーン、ページ数
- 確認する内容、箇所
- 着替え
- 所要時間
などの内容が整理されていることが多いです。
図解の表を見てもらうと分かるとおり、横に「セクション」の欄があって、その確認が照明のことなのか、映像のことなのか、衣裳のことなのかが一目で分かるようになっています。
場当たり進行表は、なんのために作るの?
✅ 進行表があるとそろうもの
⏱ 作業の目安
⌛ 使える時間
🗣 その2つについての全員の共通認識
場当たりは限られた時間で、大勢のスタッフが同時に動くことが多いです。
そのときに指針になる進行表があると、作業の目安や使える時間の共通認識が取れて、コミュニケーションがとりやすくなります。
「いま何をしていて、次は何で、あとどれくらい時間があるのか」が、全員の手元で同じになる。ここがいちばん大きいんですよね💡
場当たり進行表は、誰が作るの?
公演の規模感にもよりますが、演出助手が作る場合が多いです。
場合によっては、舞台監督が簡易的に作ることもあります。
小劇場周りだと、進行表がない場合もあります。その際は、場当たりの進行自体が演出助手ではなく舞台監督になることもあります。
香盤表・転換表とはどう違うの?
演出助手のまわりには、名前の似た「表」がいくつもあります。混ざりやすい3つを並べるとこうなります。
| 表 | 何をまとめたものか |
|---|---|
| 香盤表 | シーンごとの、キャストさんの出番や着替えをまとめた表 |
| 転換表 | 転換に誰が関わり、何をどう動かすかをまとめたリスト |
| 場当たり進行表 | 劇場の場当たりで、何をどの順番で確認するかをタイムテーブルにした資料 |
香盤表と転換表は、稽古場でつくって育てていく表です。場当たり進行表は、そうやって稽古場で積み上げてきたものを劇場で確かめるための段取り表、というイメージです。
転換表は、舞台監督さんが作ることも、演出助手が作ることもあります。
あわせて読みたい
【演劇用語】香盤表(こうばんひょう)|誰がどの場面に出るかの一覧表
読み方 こうばんひょう 一言でいうと 台本の1ページごとに、誰が・どの衣装で・どのシーンに出ているかをまとめた表です。単に出演の有無を示すだけじゃな…
転換表は、僕は稽古が始まってから、必要だと思ったら作ることが多いです。稽古が始まらないと、具体的にどういう転換になるか分からないことが多いんですよね😅
場当たりを回せるようになると、一人前
場当たりが進行できるようになると、演出助手としては一人前、という風に僕は考えています。
場当たりには、稽古場で考えるべきことや進行の仕方、ポイントなどが集約されているからです。
カンパニー全体に指示出しをしていく、ということは、最初はとても怖いと感じると思います。でも、怖さの正体は知識や経験値の不足であることが多いです。
一つずつしっかり学んでいって、怖さの原因を取り除いていって進行ができるようになると、演劇がもっと楽しくなってきます!
進行表は、限られた時間の中で、全員の「いま」と「次」をそろえるための表です!
まとめ
- 演出助手がつくる「進行表」は、劇場の場当たりの段取りをまとめた場当たり進行表
- 書いてあるのは、時間・シーンとページ数・確認する内容と箇所・着替え・所要時間など
- 目的は、限られた時間で大勢が動くときの共通認識をつくること
- 作るのは演出助手が多い。舞台監督が簡易的に作ることも、進行表がない現場もある
- 香盤表・転換表は稽古場で育てる表、場当たり進行表は劇場で確かめるための段取り表
次に劇場で「進行表」という言葉を聞いたら、図解の表を思い出してみてください。いま場当たりのどこにいるのか、見え方が変わるはずです😊
僕が現場で使っている書式は、香盤表・転換表・場当たり進行表を含めた6点のテンプレートにして、STORESに置いてあります。表の形を一から考える時間を、中身を考える時間に回してもらえたらうれしいです。

関連リンク
📖 あわせて読みたい
劇場入りまでの稽古の流れ
【図解】舞台演劇の稽古スケジュール|稽古期間って何をしているの?
「舞台の稽古って、毎日何をしているの?」 観劇が好きな方からもよく聞かれる質問です。Xで8,000いいね以上をいただいた図解「舞台演劇の稽古スケジュ…
- 図解はXで公開しています → X @BMG_Hasegawa
- 演劇のお仕事についての相談 → 演劇相談所
もっと知りたい方へ

