【演劇用語】飼い殺し|舞台上に出られないまま長時間待たされること

読み方

かいごろし

一言でいうと

セットの中の見えない場所や、舞台上を通らないと出てこられない袖などで、長時間身動きが取れなくなることです。

詳しい意味

「飼い殺し」というと物騒な響きですが、演劇の現場では役者やスタッフが置かれる”状況”を指す言葉です。

具体的には、次のような場所・状況を指します。

  • セットの中の見えない場所にいて、そこから動けない
  • 一度ハケた(舞台から退場した)ものの、劇場やセットの構造上、舞台上を通らないと出てこられない袖口にいる

こうした場所にいったん入ると、お芝居の進行状況や演出の都合によって、次に動けるタイミングまで長時間待たされることになります。これが「飼い殺しにされる」「飼い殺し状態」といった言い方の元になっています。

この用語は、以前Xで公開した図解「初見殺しの演劇用語TOP10」にも登場していましたが、当時は定義があいまいなまま掲載していました。今回、社長のはせがわから改めて上記の定義を確認できたため、用語辞典の1記事として独立させています。

現場での使われ方

  • 「あの場面、Aさんは飼い殺しです」(=出られない場所で長く待機することになっている、という共有)
  • 「そこ一回入ったら次まで飼い殺しだよ」(=一度入ると次の動けるタイミングまで出てこられない、という注意喚起)

と言われることがあります。どの程度の時間・頻度で使われる言葉かまでは、はせがわさんからの一次情報として確認が取れていないため、ここでは断定しません。

関連用語

  • 板付き── 幕が開いた時点ですでに舞台上にいる状態。飼い殺しと違い、舞台上で待機している状態を指す
  • 奈落── 舞台の真下にある見えない空間。飼い殺しが起こりうる場所のひとつ

ひとこと

物騒な名前がついていますが、中身は「出たくても出られない場所で待たされる」という、現場ならではのもどかしさを表した言葉でした。


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