PR:この記事にはアフィリエイトリンクを含みます。紹介しているのは、実際に現場で使っている・使ったことがある機材だけです。
稽古の記録は、演出助手のけっこう大事な仕事です。
「あの日のあの場面、どうやってたっけ」に答えられるのは、結局その映像だけなんですよね📹
📝 この記事で分かること
- 稽古用カメラを選ぶときに見る4つのポイント
- 実際に使ってきた3機種の比較
- 三脚より高く撮れる「マイクスタンド」という手
選ぶときに見る4つのポイント
どれが欠けても現場では困ります。ただ、どれを優先するかは自分の現場によって変わります。全部が満点の機種はないので、そこは割り切って選ぶことになります😊
① 画角
稽古場全体が入る広角であること。 160〜180度あると安心です。
演出家の後ろから全体を撮るので、狭いと端の人が切れます。
② 音の入り方
セリフが聞き取れないと、資料として使えません。
映像は見えているのに何を言っているか分からない、というのがいちばん困ります。
③ ファイルサイズ
稽古動画は、撮って終わりではありません。毎日カンパニーに共有するものです。
だからファイルが軽いと、その毎日の作業がそのまま軽くなります。 アップロードを待つ時間が短くなり、共有もすぐ終わる。逆に重いと、その待ち時間が毎日積み上がっていきます。
高画質で撮れても、アップロードに1時間かかるカメラは現場で回りません。ここは実感としてかなり大きいです😅
④ スマホから遠隔操作できるか
これは実際に使ってみて、思っていた以上に効いた項目です。詳しくは下で書きます。
使ってきた3機種を比べます
✅ 選ぶときの早見
💰 安く始めたい → ZOOM Qシリーズ
🎬 共有のラクさ重視 → iVIS mini X(ただし下の注意を必ず読んでください)
📐 画角と長時間の安定重視 → DJI Osmo Action
| 機種 | 画角 | 価格の目安 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| ZOOM Qシリーズ(ハンディレコーダー型) | 約160度 | 2万円弱 | 音が取りやすい/容量が小さめ/サポートあり/遠隔操作は非対応 |
| Canon iVIS mini X | 約170度 | 8万円前後 | 演出助手で一番使われている/容量が小さく共有しやすい |
| DJI Osmo Action | 約180度 | 4万円前後 | 画角が最も広い/熱落ちしない/容量が大きく共有が大変 |
※価格は2026年5月時点の感覚です。特に下で書くとおり、iVISは変動が大きいです。
① ZOOM Qシリーズ|安く始めたいならこれ
もともとが音を録る機械なので、音の入り方がいいです。セリフが聞き取りやすい。
そして容量が小さめなので、共有もラクです。さらに現行機なのでメーカーのサポートがある。これが地味に大きいんですよね。
安価に始めたい方には、まずここをおすすめします。リンクは現在購入できるQ8n-4Kです。
ひとつだけ、スマホからの遠隔操作には対応していません。稽古中にカメラのところまで行く必要がある、という点は知っておいてください。
② Canon iVIS mini X|定番。でも今は注意が必要です
⚠️ サポートが終了しています
演出助手のあいだで一番使われてきた機種です。画角も容量も、この仕事にちょうどいい。
そして後で書きますが、スマホアプリからの遠隔操作に対応しているのも大きいところです。
ただ、今からこれを選ぶなら知っておいてほしいことがあります。
すでにサポートが終了していて、希少価値で価格が高騰しています。
つまり、壊れても直せません⚠️ 8万円前後を出して、修理という選択肢がない状態で使うことになります。
現場での使い勝手は本当にいいです。そのうえで、そこは納得してから買ってください。
③ DJI Osmo Action|いま使っているのはこれです
現在の愛用機です。画角180度は3機種でいちばん広くて、iVISとほぼ同じことができます。
そして、これがかなり優秀なところなんですが──
アクションカメラなのに、長時間起動していても熱落ちしません。
アクションカメラは短時間の撮影を想定したものが多くて、回しっぱなしにすると熱で止まるものがあります。稽古は数時間そのまま回すので、ここで落ちる機材は使えないんですよね。その心配がないのは本当に大きいです。
弱点もはっきりしています。動画の容量が大きくて、共有・シェアが大変です。
4つのうち、ファイルサイズだけははっきり弱いです。それでも使っているのは、画角・遠隔操作・熱の強さが、自分の現場では効いてくるからです。共有の手間はそのぶん受け入れています。
総合で決める、というのはこういうことです。
スマホから遠隔操作できると、稽古中がラクです
稽古は止まったり戻ったりの連続なので、そのたびにカメラまで往復すると本当に消耗します。自分の位置を動かさずに録画を始められるのは、進行しながら撮る立場だとかなり効きます💡
ここは独立して書いておきたいところです。
iVIS mini X と DJI Osmo Action は、スマホのアプリと連携して遠隔操作ができます。
これが、稽古中の扱いやすさを一気に良くします。
カメラは稽古場の後ろや高いところに置くことが多いので、録画の開始・停止のたびにそこまで行くことになります。稽古は止まったり戻ったりを繰り返すので、その往復が地味に効いてくるんですよね。
手元のスマホで録画の開始と停止が完結すると、自分の位置を動かさずに済みます。進行しながら撮る立場だと、この差はかなり大きいです💡
一緒に用意しておくもの
SDカード
128GBくらいあると安心です。その半分でも回ります。
稽古は毎日あるので、容量に余裕を持たせておくと、抜き差しの回数が減ってラクです。
三脚
置ける場所の自由度が上がります。
稽古場は日によって使える範囲が変わるので、床置きしかできないと画角が安定しません。機材に合わせて、スマホ用かカメラ用かを選んでください。
マイクスタンドという手があります
ここはぜひ知っておいてほしいところです。
三脚のかわりに、マイクスタンドを使います。
CAHAYA マイクスタンド(2WAY ブーム・218cm対応)
何がいいかというと、高さが出せることです。
そして高いところから少し斜めの角度で撮影できるようになります。これで何が変わるかというと──
床面の状況や、舞台奥の状況が、舞台上の人にかぶって見えなくなる、という状況を避けられます。
カメラを低い位置に置くと、手前の人の身体で奥が隠れます。バミリも見えません。稽古の記録としては、そこが見えないと後から確認できないんですよね。
高さと角度が作れると、この問題がまとめて解決します✨
マイクスタンドに付けるならアダプターが要ります
ここで1つ注意です。
マイクスタンドには、ビデオカメラの三脚のような雲台がありません。
なので、カメラをマイクスタンドに取り付けるためのアダプターが必要になります。ネジの規格が違うので、変換するものを1つ挟む形ですね。
カメラネジ変換アダプター(1/4→3/8・3/8→1/4の2個入り)
これを忘れると、スタンドは届いたのに付けられない、ということになります。セットで頼んでおいてください。
Osmoを三脚に付けるならマウントを
DJI Osmo Action を使う場合は、これがあると便利です。
K&F CONCEPT Osmo Action 5 Pro用 クイックリリースマウント
三脚に装着できるようになります。 アクションカメラはそのままでは三脚のネジに付かないので、ここも合わせて用意しておくとスムーズです。
あわせて読みたい
演出助手が実際に使っている道具11選|稽古場に持っていくものリスト
演出助手が稽古場に持っていく道具を、「絶対に必要なもの」と「あると便利なもの」に分けて11個。予算が限られているならまず揃えたい3つと、その理由もあ…
最初はスマホでも大丈夫です
いきなり8万円のカメラは要りません。まず予算はパソコンに寄せてください。カメラは1本現場を回ってから決めても、ぜんぜん間に合います😊
ここは強調しておきたいところです。
稽古動画は、最悪スマホでも撮れます。
演出助手が最初に予算を寄せるべきなのはパソコンで、これだけは代替がききません。カメラは、1本現場を経験してから「自分にはこの機能が要る」と分かってから買っても十分間に合います。
いきなり8万円のカメラを買う必要はまったくないです😊
迷ったら、手持ちのスマホで1回撮ってみる。足りなかったところが、そのまま選ぶ基準になります✨
まとめ
- 「これさえ見れば」という一点はない。4点の総合で決める
- 見るのは「画角(160〜180度)/音の入り方/ファイルサイズ/遠隔操作」の4点
- ファイルが軽いと、毎日の共有作業がそのまま軽くなる
- ZOOM Qシリーズ=安く始めたい人に。音が良く容量も軽い、サポートあり
- Canon iVIS mini X=定番。ただしサポート終了・高騰中で、壊れても直せない
- DJI Osmo Action=画角は最広。長時間回しても熱落ちしない。ただし容量が大きい
- iVISとOsmoはスマホから遠隔操作できる。稽古中の扱いやすさが段違い(ZOOMは非対応)
- SDカードは128GB、三脚は機材に合わせて
- マイクスタンドを使うと高さと角度が作れて、床面や舞台奥が人にかぶって見えない問題を避けられる
- マイクスタンドには雲台がないので変換アダプターが必須。Osmoはマウントがあると三脚に付く
- 最初はスマホでも十分。予算はまずパソコンに寄せる
次に現場に入るとき、まずは手持ちのスマホで1回撮ってみてください。そこで「もう少し広く撮りたい」「奥が見えない」と感じたところが、そのまま自分の選ぶ基準になりますよ!
関連リンク
📖 あわせて読みたい
そもそも演出助手ってどうやってなるの?
演出助手になるには?最初の仕事の取り方・誰から仕事をもらえるのか、を現役の演出助手が解説
「演出助手になりたいのですが、どうすればいいですか?」 相談窓口によく届く質問です。結論から言うと、演出助手になるための資格や採用試験はありません。…
- 図解はXで公開しています → X @BMG_Hasegawa
- 演劇のお仕事についての相談 → 演劇相談所
もっと知りたい方へ


